不整脈放射線治療ワークショップのご案内
東海大学循環器内科:吉岡公一郎
総合東京病院放射線治療センター,東海大学放射線治療科:国枝悦夫
ハンズオン、講義のみとも締め切りました
難治性の心室頻拍/心室細動(VT/VF)に対する治療は薬物療法、カテーテルアブレーション、植え込み型除細動器を組み合わせた併用療法が主流です。しかしながら薬物副作用やカテーテルアブレーション抵抗性の症例も少なくありません。異なる選択肢として、体幹部定位放射線治療(SBRT)を心臓に応用したCardiac-SBRTの手法が注目されています(いくつかの呼び名がありradioablation, Cardiac-SABR、STARとも呼ばれます)。
これまで我々は、少人数での勉強会や学会および症例論文報告を通して、本治療の安全性と有効性について発表してきました。実施症例数は極めて限られておりますが、低侵襲かつ効果的な不整脈治療へ発展する可能性を秘めています。いっぽうで、晩期副作用、放射生物学的メカニズム、治療計画などの情報は十分ではなく、多部門で連携しながら慎重に議論を進める必要があります。
多くの先生から頂戴するご質問としては、具体的なターゲットの設定方法と放射線治療計画の手順についてです。これらの工程には、電気生理学, 心臓解剖・機能学, 心臓核医学, 放射線治療学等 幅広い領域に広がる知識が要求されることから、自施設における実例を通してハンズオンの形態で情報共有を行いたいとの思いに至りました。
そこで、本治療の実施を検討されているご施設の皆様へ優先してワークショップのご案内をさせて頂きます。不整脈医、放射線腫瘍医、および医学物理士などの1施設あたり3名程度、多職種合同での参加を推奨いたします。会場は駒澤大学の藤田幸男准教授のご協力により、実習用放射線治療計画装置(Varian社製Eclipse)を使わせて頂きます。治療計画も多少含みますので装置操作のできる方を含むことが望ましいです。
2023年12月吉日
時間の関係で最小限の座学となっておりますため、本治療に関して事前学習をお勧めします。ワシントン大学で実施されているSNORADカンファレンス(ハンズオン含む)の聴講を是非ご検討ください。
主催:東海大学医学部循環器内科、放射線治療科, 駒澤大学健康科学部
【開催日時】
2024年3月16日(土曜日)12時~16時予定
【開催場所】
駒澤大学-VARIAN 放射線治療人材教育センター
https://www.komazawa-u.ac.jp/gakubu/medical-physics/environment.html
〒154-8525 東京都世田谷区駒沢1-23-1
東急田園都市線「駒沢大学」駅
「ワークショップ申込み」 ページより入力してください
【参加費用】
医師:1万円
医学物理士/放射線治療専門技師:8千円
講義のみ:8千円
【募集人数】 若干名
時間の関係で最小限の座学となっておりますため、本治療に関して事前学習をお勧めします。ワシントン大学で実施されているSNORADカンファレンス(ハンズオン含む)の聴講を是非ご検討ください。https://sites.wustl.edu/snorad/
事務局
〒259-1193 神奈川県伊勢原市下糟屋143
TEL 0463-93-1121(代表)
東海大学循環器内科 網野真理
同放射線治療科 株木重人
【メール連絡先】